【体験report#06】One day cafe.kyoto ～凸を磨く事、全ての凸が輝くとは限らない事、これからどうなりたいのか（後編）
--
ライターであり当事者のしょーこさんからOne day café.kyotoの体験談をいただきました。
--
【体験report#06】
One day cafe.kyoto ～凸を磨く事、全ての凸が輝くとは限らない事、これからどうなりたいのか
トークセッション
テーマ別のトークセッションの時間になった。
目の前に知人がいる、私は緊張していた。 知人は福祉の専門職で会社まで立ち上げた人だ。来てくれるのは嬉しいのだが、本質的に私の痛いところを指摘する気がしていた。
同時にOne day cafe.kyotoに私がなぜ参加しているのか、自覚していない部分を教えて欲しかった。
知人は対話のテーマとして、自由に出題していいと言われたので、白紙に黒いペンでこう出題した。
「どんな成長をして、どうなりたいの？」
One day cafe.kyotoのことを言われた気がした。
同時に私のことを言われた気がした。
one day cafe.kyotoってどうなりたいのだろう？ 維持を目的として交流会を開催し続けることを目的としているのだろうか？ 少しでも理解者を増やすために。 それても勉強会として、この場で自由に語り合うことで新しい知見を作り、最終的には本か何かにまとめて出版する？
……開催者ではない私には知る由もないことだ。それはただの私のイメージに過ぎない。
なら私は？ なぜこのイベントに三回も参加しているのだろう。
楽しいから？ 確かに楽しい。色々な人に出会えるから？ 確かに会える。しかし、出会ったことを私はどうしたいのだ？
本当は勉強と交流で何かする事のフリをしているのではないか？
「凸って誰でも特技にできるの？ 凹って埋めないといけないの？ 埋めないままなんとかなる方がいいんじゃない？」
「普通の仕事って何？ この世で一番多い仕事ってなんだろう。営業？ 事務？ あれはあれで特殊な仕事だと思うけど、少なくとも僕にはできる気がしない」
「凸凹がなくて真っ平らってつまらないし、そういう人にできる仕事って逆になんだろう」
色々話しながら知人は「どう成長して、どうなりたいの？」からペンで矢印を引いて、知人の回答として「（だれでも）幸せになりたい」と書いた。他にも「脱・口だけ」と書いた。
（私は口だけだろうか、分からなくなってきた）
その後は懇親会までぼーっとしていた。
知人は仕事でイベント終了と同時に帰還した。
自分が幸せになりたい気はする。
しかし、リスクを冒してまでなりたいかは疑問だった。変われたと思っていたが臆病なままのようだ。
突然勇気が湧くということもなく、懇親会で何人かに語りかけてみた。
「これからどう成長して、どうなりたいですか？」。
「そんなこと決められませんよ」「未来を考えると怖いですよ」「まだ分かりません」「これからだと思ってます」「私がこれからしたいことは……」。
帰り道、すっかり暮れた夜の駅前でみんなとまたねをお別れをした。すると面白い話を聞いた。
「来月、関東の方に発達障害の学会にスタッフが二人は行ってくるんですよ。専門家ばかりで情報を共有して、当事者が情報を知らないのはおかしいって。One day cafe.kyotoの者参加でも勉強できるように、参加しに行くんです」
やっぱり、one day cafe.kyotoは私より明確な目標を持っている。
やれやれ、なら私はどうしようかな、どこを目指せばいいのかな……。
ライター■しょーこ
神戸に住む発達女子。2017年は自助会(発達障害の当事者の交流会)にたくさん行くことで人生を考えようと思ってます。本を読むのも書くのも好き。好きな作家は村上春樹と西尾維新、ほか大勢。発達障害に関しては茶道とハンドスピナーを推してる。
--- One day cafe.kyotoは、学び・成長し続けるコミュニティをめざしています。
8月のOne day café.kyoto 今回は日本発達障害学会の報告会を実施します。
■発達凸凹の？について語るcafé
8月27日(日)14:00-
http://kokucheese.com/event/index/477988/
＜勉強会のお知らせ＞
■コミュニケーション力アップ！〜続・マインドマップ入門講座
8月27日(日)10:00-
https://www.facebook.com/events/140385659873082/
■【8月中旬受付開始】
今日から使えるファシリテーショングラフィック～自分らしさが生きるコミュニケーション
9月16日(土)14:00-
http://www.kokuchpro.com/event/onedaycafe_20170916/